Bu-KIYOびんぼう ~幼なじみと不器用な約束~
「沖縄でもいいよ」

と私は言った。


「『でもいいよ』じゃなくて…」

お父さんが渋い顔をする。



「なんでもいいんだって!お姉ちゃんは!」

「アンタは少し静かにしなさい」

「静かになんてできません~。これが私なんですぅ!」



あ、私のローストビーフがない…



「お父さん!自分一人で全部食べて!キヨコの分でしょう!?」

「え、うそ。ごめん。じゃあ、俺の玉子あげる」

「いいよ。太り過ぎだから…」

「太ってない。丸顔なだけ!」

「おっきなわっ!おっきなわっ!」

「うるさいっ!もう静かにしなさいっ!」
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