Bu-KIYOびんぼう ~幼なじみと不器用な約束~

光と影

文化祭の華やかな熱気が、学校中に充満している。

高等科は日本庭園で野点、中等科はいつも通り茶室を使う。


空色の着物を着た小島ちゃんが、茶室から出て来た。


「茶菓子、着いたって言うから下に行こう」

「うん」


後輩達と4人で、正面入り口に向かった。


「小島ちゃんの面白いね」

「お母さんの。昭和チックでいいでしょ~?帯は古着屋で探したんだ」


いいなぁ…


カラフルな幾何学模様の帯は、見てるだけで楽しい。

文化祭の雰囲気とよく合ってる。



私も自分で選んで買いたいな…。
< 127 / 216 >

この作品をシェア

pagetop