Bu-KIYOびんぼう ~幼なじみと不器用な約束~
隣で補佐してくれている小島ちゃんの舌打ちで気が付いた。


「社交辞令ってもんを知らんのか…」



矢倉くんが一人で茶室に入って来た。


明日が公演本番の聖愛ちゃんも入って来た。

遠慮なしに矢倉くんを眺め回している。



来てくれたんだ…


お客さんが多いのは嬉しいけど。

体育会系の男子はほとんど来ないから、すごく目立つ。


一番に込み合う時間帯で、矢倉くんは末席に案内された。



いつも通りに、お点前を進めた。

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