Bu-KIYOびんぼう ～幼なじみと不器用な約束～

自分で自分が懐かしい。

ほんの数ヶ月前なのに。


だけど…

「別れたりしないで…ユリエちゃんが…」

「本当は、もう何回も別れ話になってる。だけど、いつも上手く言えなくて…今度は自分の気持ちがハッキリした、正直に言う」


急に怖くなった。


「止めて…！」

「それがキョコの気持ちでも俺は止めない！二度と後悔したくない！」


頭がクラクラする。

言葉に手を伸ばすけど、届かない。


「止めてよ…」


涙が出た。


自分みたいな思いをユリエちゃんにしてほしくない。

矢倉くんの求めてることは、私には叶えられない…