Bu-KIYOびんぼう ~幼なじみと不器用な約束~
窓に映る自分を見た。

ユリエちゃんに比べると…ああ、やだ。鏡餅みたい。


「ユリエちゃん、無理だよ。緊張して目も見られないのに…しかも今まで付き合ってきた人は、みんな細くて、顔が小さくて、足が棒みたいで…」

「だから、いいんじゃん!チャンスなんじゃん!あんな棒みたいなのは、もう飽き飽きしてるはずだよ!」



前向き…

なんて前向きな人なの…



私が感心していると、ユリエちゃんが手を打った。


「タケルだ」


タっくん?


「タケルに連れ出してもらえばいいんだ」

「え?え?え?」

「タケルなら、キヨの親のウケもいいし大丈夫だ!」



なにが大丈夫なのか、さっぱり分からない…。

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