Bu-KIYOびんぼう ~幼なじみと不器用な約束~
冷たい…!

恥ずかしい!

ど、どうしよう!?


「ぎゃはははは!!」

近くの男子が笑った。

トイレ担当の親しくない女子たちも出てきて、爆笑した。

「ブッキヨコ!ケッサク!」


先生が怒る。

「掃除以外のことをしてるから、こうなる!」

「キヨはしてました!」

ユリエちゃんが反論する。


もう、いいよ…



タっくんが、冷静に言った。

「どっかでジャージに着替えたら?」

「う、うん」

だけど、爆笑している女子たちの持ち場で着替えたくない。


「ほ、保健室に行ってくる…」

「じゃあ、私も行く!」

「アナタは、仕事しなさい!」

「えええ~~~~!?」

「いいから、一人で大丈夫」


むくれるユリエちゃんを置いて、ジャージをつかむと逃げるように保健室に向かった。
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