Bu-KIYOびんぼう ~幼なじみと不器用な約束~
頭に血が上ったって、よく言うけどコレのことなのね。
お父さんが帰ってからも頭が冴えて、
「え!起きてる!?」
と看護士さんに驚かれた。
お腹が鳴っていた。
布団に隠れて、誰も音に気が付かないけど。
看護士さんを呼んだ。
「お、お腹空いた…ああ、そう。ハイハイ」
看護士さんが、缶に入った飲み物を持ってきた。
「ゆっくりね」
「これ…手作り…?」
「手ぇ…作りじゃないね」
良かった。
口をつけた。
あんまり飲めない。
「もう…」
「OK」
はあ。
お腹いっぱい。