Bu-KIYOびんぼう ~幼なじみと不器用な約束~
もうヤダ!

ずっと入院してればよかった!

お母さんも沙奈も大嫌い!


沙奈が泣きながら、皿に箸を突き立てた。

「お姉ちゃんは何がしたいの!?人に迷惑ばっかりかけて!お父さんも出て行っちゃったしさ!」

「沙奈!!もう終わりっ!!」

「お姉ちゃんみたいに自分勝手な人、見たことない!」


お母さんが沙奈をなだめた。

「お姉ちゃんは自分勝手なんかじゃない。自分勝手じゃないから病気になったの」

「もういいよ!すぐそうやって病気のせいにする!」



もう駄目…


私は自分から二階へ行った。

自分の部屋で大声で泣いた。


コントロールできない。

自分の中に魔物がいて、暴れ出すと何もできない。


しかも暴れている時は、すごく気持ちが良かった。


お母さんの傷つく顔も

沙奈の何か言いたくても言えないでいる顔も

チャイのおびえた顔も


なぜか快感だった。



だけど…それが収まると、一気に罪悪感が押し寄せる。



死にたい。


死ねないなら、もっと痩せたい。

みっともなく生きるのは嫌だ。
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