Bu-KIYOびんぼう ~幼なじみと不器用な約束~
目を開けた。

制服が掛けてあるのが見えた。

こんな状態で、学校に戻るなんて無理だよね。


「どんな状態なら戻れる?」

と、カウンセラーさんなら言うだろうな。


どんな状態って…



聖愛ちゃんの声が聞こえた。


ーそれがなくなっても帰ってきてー




もしかして…と思った。



もう戻っちゃえばいいんじゃないかな?

戻ってから考えたらいいんじゃないかな?



だけど、今は一日中起きてるのも難しい。


結局、お母さんに頼ることになる。


「そんなの嫌…!」



だけど、このままじゃ…

どうしたらいい…?

どうしたらいいの…?
< 180 / 216 >

この作品をシェア

pagetop