Bu-KIYOびんぼう ~幼なじみと不器用な約束~
「あれ?タケルくん…」

学ランのまま?

なんでここに??


尋ねる間もなかった。

タケルくんが、桜井くんの前に立ちはだかった。


「部活は?」

「いや、えーっと…」

「顔が赤い」

「え、ええ?…そうっすか?」

「まかしておけ。脈を計ってやる」

「あ、いや、その…!」


桜井くんの腕を取った。


「あ、あ、あがあああああ!痛い痛いっ!」

「止めて!止めて!」


慌てて、タケルくんを押しとどめた。
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