Bu-KIYOびんぼう ~幼なじみと不器用な約束~
タケルくんが真面目な表情で言った。

「うーん…脈がない。もう学校、辞めとくか?」

「な、なんか!マジで言ってませんか!?」

「マジでっていうのは、俺の言ってることが本気かシャレかってこと?」


タケルくんが、桜井くんに迫った。


「今の話、面白かった?」

「い、いや…怖…」

「じゃあ、シャレなわけないよな」

「す…すみません」


あの桜井くんが怯えてる!


「キヨ、教室戻る?」

「戻るっ。戻る戻るっ」


急に頭を引き寄せられ、頬っぺたにキスされた!

「あんまボンヤリしてると、寿司ネタにして食っちゃうぞ」


桜井くんが、見ているのに!!

口を開けて、あっけに取られてる。


「何、見てんだ?解剖してやろうか?」


桜井くんが、器用に後ずさりして逃げて行った。
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