Bu-KIYOびんぼう ~幼なじみと不器用な約束~
もう一度、恐る恐る聞いた。
「…なぜ?」
「沙奈ちゃんが山ほどメール送りつけてくる」
「沙奈?」
液晶画面を見せられた。
<発見!本日の浮気!>
「な、なに…えええ!?」
「こんなの毎日送られてくる俺の気持ち考えてみろよ…」
私と桜井くん画像。
一枚だけじゃない!
何枚も!
沙奈ぁっっっ!
なんで、こんな子に育っちゃったの!?
「あんなにバカにしてたのに、正賢に入るなんて…」
「しかもテニス部だって?」
「球拾いしかさせてくれないって文句ばっかり言ってる」
「ああ、それはもう。お決まりだから。沙奈ちゃん、桜井が好きなんじゃないの?」
違うよ。
たぶん。
タケルくんが好きなんだよ…。
正確に言うと『好きだった』?
また胸が痛んだ。
「…なぜ?」
「沙奈ちゃんが山ほどメール送りつけてくる」
「沙奈?」
液晶画面を見せられた。
<発見!本日の浮気!>
「な、なに…えええ!?」
「こんなの毎日送られてくる俺の気持ち考えてみろよ…」
私と桜井くん画像。
一枚だけじゃない!
何枚も!
沙奈ぁっっっ!
なんで、こんな子に育っちゃったの!?
「あんなにバカにしてたのに、正賢に入るなんて…」
「しかもテニス部だって?」
「球拾いしかさせてくれないって文句ばっかり言ってる」
「ああ、それはもう。お決まりだから。沙奈ちゃん、桜井が好きなんじゃないの?」
違うよ。
たぶん。
タケルくんが好きなんだよ…。
正確に言うと『好きだった』?
また胸が痛んだ。