Bu-KIYOびんぼう ~幼なじみと不器用な約束~
魔物が怪訝そうな顔で私を見た。

「それ認めちゃう???」みたいな。


認めるもなにも…


ああ…認めてしまった。


なにしてるんだろう。

もうダメ…


沙奈の言う通り。

本当に、私はワガママかもしれない。

もう絶対、嫌われる。



タケルくんが、大きなため息をついた。

「そういうこと、なんでココで言うかな…」


突然、すぎるよね。

意味も分からないよね。


「こんな、なんの手出しもできない場所で、そういう事言う?」

「ご、ごめんね」


呆れられてる。


「これは解けない謎だし、解きたくもないな」


タケルくんが、私の頭を乱暴に撫でた。

「とにかく早く用事済ませて」

「…うん」

「めちゃくちゃに可愛がりたい」
< 199 / 216 >

この作品をシェア

pagetop