Bu-KIYOびんぼう ~幼なじみと不器用な約束~
久しぶりに小島ちゃん、聖愛ちゃんに会った。

小島ちゃんも聖愛ちゃんも特進にはいかず、普通科に進んだ。


「特進なんてカフェテリアが近い以外にいいことないもん。カレも行かなかったし。そしたら、あのオザキングがいきなり高等科で担任だよ!?私、あの筋肉質な感じがホント無理ッ」

「私は筋肉の存在意義をそれなりに認めてるから」

「さすが聖愛ちゃん」

「はっ!いいシュミしてんね!」

「今日は勉強させてもらう。最近、ネタがなくて困ってたんだわ」



相変わらずのBL好き。

今日は、タケルくんの学校の文化祭があるので誘ってみた。


「だからって、一眼レフ持ってくる?」

「ついでに、撮ってやるから」

「ついでかいっ!」



無骨な屋台骨の看板に「新橋祭」と、荒々しい筆文字。

そこを潜り抜け、校舎の中へ入った。



「せまい…」

小島ちゃんが言った。



「うちと比べてもしかたない」

聖愛ちゃんが、さっそくカメラを覗いた。


「まあ、そうだけどね。しかも古いね」

「歴史があると言って」
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