Bu-KIYOびんぼう ~幼なじみと不器用な約束~
「大丈夫か?アタマ打たれたような顔して」


だ、大丈夫じゃない…



「光野の方に行けよ」



そ、そうだ。

ユリエちゃんに相談だ。

私はフラフラと教室に戻った。



「ユリエちゃん…男子と女子の試合会場が違うって知ってた?」


ユリエちゃんが、ポカンとした顔をした。

その顔は、知らなかっ…


「そうだよ。毎回、違うよ」

「そ、そんな、あっさり言う事!?」

「まぁまぁ、試合が終わったら私も駆けつけるし」

「ユリエちゃん、決勝まで行くんでしょ!?ダブルスも出るんでしょ!?」

「今年もねー、熱い戦いが繰り広げられるわけだよ。見て!この筋肉!すごくない!?触って触って!」



す、すごい。

有名なコーチ所に、二時間もかけて通ってるだけある。
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