Bu-KIYOびんぼう ~幼なじみと不器用な約束~
歓声で我に返った。

矢倉くんがガッツポーズしている。


私と目が合った。

小さく手を振った。

矢倉くんが、嬉しそうにうなずいた。



胸の奥が、ぎゅっとなる。



この人のどこが好きか分かった。



こうやって、いつも自然体なところだ。



うれしい時は笑って、

つらい時は悔しそうにする。

カッコつけなくてもカッコイイ人は、そういう風になれるんだ。


< 30 / 216 >

この作品をシェア

pagetop