Bu-KIYOびんぼう ~幼なじみと不器用な約束~
店のドアが開いて、女子部員が言った。


「イチャイチャはいいから!早く入って~~~!飢え死にするっ!」


矢倉くんが笑った。


「俺、もうヤバイ」

「そ、そうだよね。きっと、お腹すいたよね」

「違うよ」



なにが違うの?



「帰り、送る」

「え…でも…」

「二人になりたい」


それだけ言うと、さっさと中に入って行った。



なんて言われた?


私!今!

なんて言われた!?



体がフワフワする…


ガクッ…


入口の段差につまずいた。



あ!


と思ったら、腕をつかまれていた。



転ぶところだった…。


「ごめんなさい!」






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