Bu-KIYOびんぼう ~幼なじみと不器用な約束~

大事にしたい

毎週木曜日は、茶道部のある日だ。

今日は、月一回のお茶会の日で、部員でない人も参加できる。


新年なので、みんなで着物に着替えた。



「すっげぇ可愛い!!」

矢倉くんが褒めてくれた。


「あ、ありがとう…」



矢倉くんと写メを撮る。


この人が、私のカレシなんて…未だに信じられない。




「お茶会も参加したかったな。来月は絶対来る!」

「うん」



相変わらず、『うん』しか話せないけど…。



んっ…!


キスされた!

校内で!


「じゃあね」

うなずいた。


もう返事もできない。



今日はユリエちゃんも来ない。

試合で惨敗したのが、よっぽど悔しかったみたい。

授業が終わると、すぐに部活へ行く。
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