Bu-KIYOびんぼう ~幼なじみと不器用な約束~
ボンヤリしたまま、ユリエちゃんに聞いた。


「ユリエちゃんは、きっとスポーツ枠だよね?」

「え?…あ、ああ、高等科?たぶんそう」

「うーん…」

「ヤグのこと?」

「うん」

「特進に行かないなんて変だよ」


驚いてユリエちゃんの顔を見上げた。

「え?」



ユリエちゃんもハッとした顔をしていた。


「いや!いやいや!自由だけど!それはキヨの自由だけど!」



変なユリエちゃん…。



「ホームルーム始めるぞ~」

先生が入って来たので、席に戻った。


特進…行きたいかな?

みんな、私が行くのが当然と思ってる。


変な…

変なの…。
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