Bu-KIYOびんぼう ~幼なじみと不器用な約束~
買い物が終わって、公園を散歩しながらいろんな話をした。
「最近、親の言う事が分からなくなっちゃう時があって」
「そうなんだ?キョコの家、厳しいそうだよね」
「厳しいわけじゃないけど…自由が少ないかな…」
「塾やってるんでしょ?やっぱ勉強ばっかりさせられる?」
うーん…
なんだろうなぁ…
「…服とか家具とか、この間はカーテンとか、勝手に買ってきちゃうの。『コレいいでしょう?気に入ったでしょう?』って。勉強もそんな感じ」
「ふーん。俺、何も言われたことない。挨拶しろとか、それくらい」
「信じてるんだね」
「うちの親は、子供よりも自分の趣味に夢中だから。一年中、ダイビングのことしか考えてない」
風は冷たいけど、つないでいる手は暖かい。
「今から、うち来ない?」
「え…」
「まだ時間、平気でしょ?」
人の家にお邪魔するなんて、久しぶり。
いいのかなー。緊張しちゃう。
矢倉くんが笑った。
「緊張してる?」
「うん」
「大丈夫だよ」
「最近、親の言う事が分からなくなっちゃう時があって」
「そうなんだ?キョコの家、厳しいそうだよね」
「厳しいわけじゃないけど…自由が少ないかな…」
「塾やってるんでしょ?やっぱ勉強ばっかりさせられる?」
うーん…
なんだろうなぁ…
「…服とか家具とか、この間はカーテンとか、勝手に買ってきちゃうの。『コレいいでしょう?気に入ったでしょう?』って。勉強もそんな感じ」
「ふーん。俺、何も言われたことない。挨拶しろとか、それくらい」
「信じてるんだね」
「うちの親は、子供よりも自分の趣味に夢中だから。一年中、ダイビングのことしか考えてない」
風は冷たいけど、つないでいる手は暖かい。
「今から、うち来ない?」
「え…」
「まだ時間、平気でしょ?」
人の家にお邪魔するなんて、久しぶり。
いいのかなー。緊張しちゃう。
矢倉くんが笑った。
「緊張してる?」
「うん」
「大丈夫だよ」