Bu-KIYOびんぼう ~幼なじみと不器用な約束~
「座って」

「う、うん」



白いソファー…

こんなものが家にあったらチャイが駆けずりまわって、すぐボロボロに…



「その顔!」

と、矢倉くんが笑った。



「だって…オシャレだね」

「そういう風に、すぐ顔に出る所が可愛い」



顔が…暑いっ!




矢倉くんが、隣に座った。



密着してる…近すぎる!

ああ、もうどうしたらいいの…!?



「寒い?」

「ぜ、ぜんぜんっ」



肩に腕が回された。

すぐに唇が重なった。



え…リビングで…?


矢倉くんを押しやった。


「あ…ご家族は…?」

「親はランカウイ、弟は婆ちゃんち」
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