Bu-KIYOびんぼう ~幼なじみと不器用な約束~
「劇部あるんじゃないの?」

「うん…」


悩みが多すぎて、もう頭が動かない。



「どうした?」

「避けられてる…」



涙が出た。



「光野に?」

「…だけど、理由が分からない」


避けられてるのは、矢倉くんにもだけど…



「話し合えないの?」

「ぜ、全然っ。目も合わせてくれないし、LINEとかは普通にやってるし、む、無視されてるわけじゃな…ないけど…」



まだ教室に残ってる人もいる。


体を背けて、ハンカチを出して拭いた。



タっくんが、目の前の席に座った。


「聞いてみるしかないよ」

「うん…」
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