Bu-KIYOびんぼう ~幼なじみと不器用な約束~
私は、スマホを出した。


「たぶん…それじゃ誤魔化されて終わりだよ」

「なんで?」


タっくんが黙り込んだ。


「何でなのか知ってるの?」

「直接、会って話さないとダメって意味」

「だけど…それだって誤魔化されちゃうんじゃない?」


タっくんが、少し考えこんだ。


「部が終わったら、劇部の練習室に連れて行くから、そこで話してみれば」

「…来てくれるかな?」

「連れてく」


ちょっとだけ安心した。
< 82 / 216 >

この作品をシェア

pagetop