赤い背中
式が終わり教室に移動
この高校は1学年10クラスもある。A〜Gの普通科、H〜Jのスポーツ科がある。
私は1-D。

「えっと…あ」

ラッキー!窓側の一番後ろだ!!

席について、先生を待つ。
教室を見渡すと、中学の友達同士集まり話をしているか、読書する人、音楽を聴く人とバラバラだった


ガラガラガラ

「今日から君たちの担任を務める、東《あずま》だよろしく!!」

30手前くらいの、爽やかな男性教員。ちょっとぽっちゃりなのが残念

「軽く自己紹介してくれ。んじゃぁ君から」

前の席から順々にしていく。そして最後の私

「千歳葵。九州から来ました。よろしくお願いします」


「ねぇねぇ本当?」

座ったところで隣から話掛けられた

「あ!私前園和佳《わか》よろしくね!」

にこりと笑い差し出された手に条件反射で手を出した

「よろしく」


「それでさ!今の本当?九州からって」

「はい。この春こっちに越してきて」

「そーなんだぁ。あ、私のこと、わかって呼んでね!葵ちゃん!」

ふにゃりと笑う和佳ちゃんは色白で綺麗な黒髪をポニテールにしても腰あたりまである長さ
前髪は今時のオン眉

和風美人といった感じだ

「ありがと。私も葵でいいよ」


その日はかるいホームだけで放課となった
私は和佳ちゃんと一緒に部活見学に行くことになった
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