赤い背中
「和佳ちゃんは何かスポーツしてたの?」

私たちは体育館や武道場の見学の後グラウンドに行こうと靴を履き替えていた

「中学はバスケしてたんだ」

「ほんて?!!以外かー」

ふわふわした感じの人がまさか、ハイスピードで行き交うスポーツをしていたとは

「ふふふ。今の方言?」

「え?あっ!」

私はつい方言を使っていた

「九州のどこから来たの?」

「佐賀だよ。あんまなんもないけど」

苦笑いをする私に和佳ちゃんは

「へぇーじゃぁ中学の、友達とかとなかなか会えなくて辛いねー」

「田舎だったからみんな小さい頃から仲良かったから…。さみしいかも」

「大丈夫!!私が葵ちゃんの友達一号になるよ」

ニカっと笑う和佳ちゃんを見て、私も笑った

そうこうしているうちにグラウンドに着いた
野球にサッカー、陸上、テニス。奥に弓道の的も見える

「沢山あるね…」

まず一番近い野球から見ていくことになった。何分マンモス校、グラウンドもかなり広い

順々に回り、帰ろうとしたら、私たちの家は真逆だったのでお互い別々に帰った

「またね葵ちゃん」

「うん、またね」
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