平均女子だって恋をする

はじまり

「はい、みんな静かにー！公正なるクジ引きの結果、クラス委員は男子が佐々倉、女子が神崎で決定！
今日のHRはこれで終わり。解散ー」


無精ヒゲをたくわえ、いつでもやる気が
感じられない先生らしからぬ担任の
ヤマザキがそう言うと、クラスメイト達は面倒な仕事を回避できたことに意気揚々として帰り始めている。


「それと、クラス委員は帰りに職員室に
来ること。じゃあなー」

と言うと、ヤマザキは教室を後にした。



ワタクシ、この度めでたく？
クラス委員を仰せつかりました
神崎 亜梨沙（カンザキ アリサ）です。

はっきり言って、飛び抜けて成績が
良いわけでも美人でもない、
いたってフツーの平均女子高生です。
しかも、運動神経は平均以下、
それも底辺に近いくらい…

なーのーに！
なんでそんな私がクラス委員？
クラスの代表なの！？

自分のクジ運の無さを恨むよーー。