平均女子だって恋をする
昼食にて
「是永くーん。一緒にお昼たべない?」
クラスで1番目立つ女子グループが話しかけてる。
まつげもエクステして流行りの色のグロスをつけている、いかにもオシャレに命をかけてるような女のコ達だ。
「あぁ、別にいいけど」
「きゃあっ、うれしいー!私たちずっと是永くんとお話してみたかったんだぁ!」
イケメンとわかったら、即お近づきになろうとする【肉食系リア充女子】ってカンジだな…。
同じ教室内だから、私は佐恵とお弁当を食べつつ、彼女たちの会話が所々聞こえてきてしまう。
「そうなんだぁー!えー、じゃあ、今日の放課後私たちとカラオケ行こーよ」
「放課後はムリかな…。オレ、勉強遅れてるからさ」
「えぇー!1日くらいいいじゃん!ウチらも全然勉強なんてしてないし。ねっ?」
さすが肉食系女子、そうそう引き下がらない。
「わるいけど…オレ頑張って次のテストで結果だしたいんだよ」
「もぉっ!しょうがないなー。じゃあ、いつならいいの?」
「んーー、オレの頭が良くなったら?」
「……。
しょうがないなぁっ!じゃあ、また誘うからねっ」
「おう!ありがとなっ」