Brass★Lovers
雨が止んできた。
学校に着いた二人は、適当に靴を脱いだ。

「じゃ、音楽室に行くから。ちゃんとついて来てくれるよな?」

音楽室、かあ。
そういえば、この先輩は吹奏楽所属だったな。
保健室じゃなくて、よかったよ・・・。

「はい。何しに行くんですかね、」

「・・・金属と木、どっちが好き?」

「は?」

生意気かもしれないが、あたしにはこうとしか言いようがない。
あたしは、なんとなく、「木」と答えた。
そしたら山崎先輩は、

「お洒落とボクシング。
選ぶならどっちがいいと思うか?」

「ん~、今はお洒落だと思います!」

変な質問に、真面目に考え、答えていた自分。
なんだか、恥ずかしい。
「ねえ、黒と銀、どっちがいい?それと、大きいのと、小さいの。」

「黒くて小さいのがいいです」

「わかった」

いつの間にか、あたしは音楽室の前にいた。
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