No.1ガール〜桜の姫〜①
疾「理央ちゃんの事だよ。そこに座らせたってことはそういうつもりなんだろ?」
疾風の目線の先は俺の隣。
俺が今座っているこの総長専用のソファーに座れるのは限られた二人だけ。
一人はもちろん総長。
そしてもう一人は総長の女。
総長の女だけがこのソファーに座ることを唯一許される。
だから、そこに座った理央は必然的に俺の女ということになる。
まぁ、何も言ってねえから理央はそんな事全く知らないだろうけど。
多分怒るだろうな。
勝手に自分の女にしないでよ!って。
理央の怒った顔を思い浮かべると自然と笑みがこぼれる。