No.1ガール〜桜の姫〜①
重症だな、俺。
思った以上に理央に惹かれている自分に正直驚く。
女なんて所詮は地位と顔目当てで寄ってくる奴らばかり。
だったら別に女なんていらねえ。
このソファーの隣はずっと空けておくつもりだった。
だが、理央に出会ってその考えは吹っ飛んだ。
“こいつが欲しい”
闇に染まりきった瞳をした理央を救ってやりたい、守りたい。
素直にそう思った。
まあ簡単に言えば“一目惚れ”とか言うやつだ。
まさか俺が女に惚れるなんてな。