No.1ガール〜桜の姫〜①
少しすると、疾風がココアを入れて持ってきてくれた。
理「ありがと疾風」
疾「どういたしまして。実家は楽しかった?」
理「うん、まあ楽しかったかな?」
お父さんの相手が面倒くさかったけどね。
疾風が入れてくれたココアを一口飲むと、口いっぱいにちょうどいい甘みが広がった。
陽「なあ、そう言えば翼は?」
え?さっき一緒に階段上ってきたはずだけど。
部屋を見渡すと確かに翼はいなかった。
疾「さっき総長部屋入ってったけど?」
やっぱり翼、何か様子変だよね…。
どうしたのかな?
いつも隣に座っている翼がいないこのソファーは少し寂しく感じた。