No.1ガール〜桜の姫〜①
菜「はぁ〜理央とお買い物なんて夢見たい!疾風たちを説得した甲斐があったね!!」
理「かなり心配してたけどね。」
それは昨日の夜の事ーーー。
疾「…ダメ。」
菜「えー、疾風お願い!」
静かにコーヒーを飲んでいる疾風の隣で、両手を顔の前で合わせて必死で頼み込んでいる菜々夏。
疾「二人だけで出かけるなんてダメに決まってるだろ?いつどこで狙われてるか分からないんだから。」
菜「でも〜…。」
ただいま菜々夏は私と二人だけで出かける事を交渉中。
もちろん疾風は「ダメ」の一点張り。
そりゃそうだ。
珀龍神の姫である私たちが二人だけで買い物なんて危険すぎる。
もしその時に攫われでもしたら、私たちはおろか、珀龍神全体の危機にもなるからだ。