No.1ガール〜桜の姫〜①
疾風は全国No.2の珀龍神の副総長。
おまけにかなりのイケメンということもあり、女の子たちからの人気は物凄い。
そんな疾風と仲が良く、毎朝一緒に登校している私を女の子たちは気に入らないらしく、こうしてよく呼び出される。
「幼馴染みだからってちょっと調子乗ってんじゃない?」
菜「調子になんて乗ってません。」
「…ムカつく。目障りなんだよ!」
ドンっと突き飛ばされ、その場に尻もちをついた。
菜「っ痛。」
「フン、いい気味。ただの幼馴染みで疾風様に近づくなんて図々しいのよ。」
まるで嘲笑うかのようにそう言われた。
ただの幼馴染み、ね…。
その言葉が胸に突き刺さる。