No.1ガール〜桜の姫〜①
菜「…ッ」
「彼女でもないくせに疾風様に纏わり付かないでもらえる?」
言い返したいのに言い返せない。
だって本当の事だから…。
私は疾風の彼女じゃない。
“ただの幼馴染み”
悔しくて、悲しくて涙が出てきた時だった。
疾「だったらさ、幼馴染みじゃなきゃいいってこと?」
菜「……疾風。」
「疾風様!!」
「うそ!?ヤバイ、超かっこいい!!」
突然現れた疾風に大興奮の先輩たち。
そんな事はお構いなしに疾風は私の傍まで来て
立ち上がらせてくれた。