No.1ガール〜桜の姫〜①
仁「ほら、いつもの。」
出されたのはホイップクリームが乗った冷たいココア。
かなりの猫舌である私にとって、熱い物は天敵だ。
理「ありがと…んー美味しい。」
仁の作るココアってなんか美味しいんだよね。
ルンルン気分でもう一度ココアに口を付ける。
仁「あ、そう言えばもう聞いたか?アイツ等のこと。」
棚に並べてあるグラスを拭きながら、思い出したかのように言う仁。
アイツ等って覇桜のことだよね…。
理「うん…今日、永遠から聞いた。」
仁「…そうか。ま、あんまり悩み過ぎるなよ?お前はお前が正しいと思った道を行けばいいんだから。
…あ、でも金はいつかちゃんと払えよ?」
意地悪く笑いながら店の奥に入って行く仁の背中に「分かってますー。」とあっかんべーをしながら言ってやった。