No.1ガール〜桜の姫〜①
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ザザーッザザーッ
真っ暗で静かな部屋を月明かりだけが照らす。
私は窓辺に座ってボーッと海を眺めていた。
菜「んぅ〜、もう食べられない…スースー。」
菜々夏、寝言言ってるし…。
夕食を食べて部屋に帰って来た後、最初はまだ元気だった菜々夏も、いつの間にか机に突っ伏して寝てしまっていた。
きっと疲れてたんだろうね。
あれだけはしゃいだら当たり前か。
私は近くにあったタオルケットを菜々夏に掛けた。
何だか眠れないなー…。
私も疲れているはずなのに、何故だか今日は全く眠くならない。
明日起きられるかなー?
…ん?あれは、翼?
再び海に視線戻すと、海岸に翼がいるのを見つけた。
何してるんだろ?
私は考えるよりも先に部屋を飛び出した。