No.1ガール〜桜の姫〜①
ーガチャ
陽「悪い悪い、電話が長引いちまった。」
ゲームを始めてすぐ陽希が部屋に戻ってきた。
陽「お、理央がゲーム何て珍しいじゃん。いつも“えー面倒くさい”とか言ってやらねえのに。」
菜「でしょー?今日の理央はレアだよレア!!」
レアって、そんなに珍しいかなー?
まあ確かに普段はゲームやらないけどさ。
理「気分だよ気分。ほら、菜々夏よそ見してたら抜かすよ〜。」
菜「え!?あ〜!理央いつの間にトップになってるの!?」
理「んー?さっき…はい、ゴール。」
目の前の画面には、私が選択したキャラクターがゴーカートに乗りながら両手を挙げて喜んでいる。
菜「うっそ〜…あぁ!海に落ちた!!」
結局、そこから負の連鎖が始まり菜々夏は下から2番目にゴールした。