No.1ガール〜桜の姫〜①


ーザワザワザワ


しばらく皆でのんびりしていると、下が騒がしいことに気がついた。




疾「何だか下が騒がしいね。」



ダッダッダッ


バタンッッ



「総長!!!」



疾風の言葉と同時に部屋のドアが勢いよく開いた。


入ってきたのは次期幹部候補で下っ端のまとめ役の大翔。




翼「どうした。」


大「翔平と洸哉がやられました!」


陽「翔平と洸哉が??」




大翔の言葉でさっきの和やかな空気とは一変して部屋に緊張が走った。




大「はい。最初は4人で行動してみたいなんですけど、たまたま2人になったところを狙われたようです。」



疾「それで2人は?」



大「今下にいます。」



翼「とりあえず行くぞ。理央と菜々夏はここにいろ。」



理「…うん。」



翼「そんな顔すんな。大丈夫だ。」




そう言うと、翼は私の頭を一度撫でてから部屋を出て行った。

< 295 / 336 >

この作品をシェア

pagetop