No.1ガール〜桜の姫〜①


菜「……理央。」


理「大丈夫だよ。ここで待ってよ?」




不安そうな菜々夏の手をギュッと握る。



翔平と洸哉と言えば、この2人も次期幹部候補で中々の力があったはず。



なのにやられたって事は、やはり向こうはかなりの人数で来てるってことだ。



ここまでやられると、そろそろこちら側も何かしらの情報を掴んで手を打たなければまずい。



かと言って、下手に動いて分散すると相手の思うツボだ。



翼たちはどうするんだろう……。



これ以上皆が傷つくのを見ているのは嫌だ。



もう誰も傷ついて欲しくない……。



私は握っていた菜々夏の手をさらに強く握った。


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