No.1ガール〜桜の姫〜①
騒がしい中もう一度眠ることもできず、ふと窓の外に視線をやった。
すると、正門の前に人だかりができている。
そのほとんどは女の子ばかり。
教室に残っている人たちもみんな時計をチラチラ気にしながら窓際に集まってきた。
…今日も“あれ”があるのか。
“キャアアアアア!!”
門の所に黒の高級車が止まると、校庭、いや学園中に黄色い歓声が響いた。
それは車のドアが開いて中の人たちが出てくるとさらにヒートアップする。
「キャー、素敵!!」
「こっち向いてーーー!!」
「ヤバイ超カッコいい!」
などなど、色々な言葉が飛び交う中女の子の花道を悠々と歩くのは
【珀龍神】
それは全国No.2を誇る暴走族。