No.1ガール〜桜の姫〜①


ーガチャ



菜「あ、理央!!おはよ〜。」




マンションの前に止まっているいつもの車に乗り込むと、優聖以外の4人が揃っていた。



理「おはよ。優聖は?」


陽「倉庫で情報集めー。」




あぁ、なるほどね。


優聖も大変だなー。


最近ずっと倉庫でパソコンとにらめっこみたいだし。


この前なんか「あ〜最近女の子と遊んでねぇ。理央、俺を癒してくれ〜。」何て言うもんだから、翼から盛大な蹴りをお見舞いされてたっけ?




菜「ねぇ理央、今日も昨日の続きしようね!」


理「またやるの??菜々夏弱いじゃん。」


菜「だからやるの!今日こそは絶対に勝つんだから!!」




最近の倉庫での私たちの日課、というか菜々夏の日課はマ○オカートというゲーム。



翼たちは例の闇討ちの件で忙しいし、かと言って外出もできないからゲームをして過ごしてるんだけど、これまた菜々夏がすごく弱い。



私はいつも1位なのに対して菜々夏は毎回最下位争い。



ある意味それもすごいよね。



菜「お願い!理央〜〜〜。」



ゔっ、そんな子犬みたいな瞳で見られたら断れるわけないじゃん!!




理「分かったよ。でも、手加減はしないからね?」



菜「やったー!!!」



そんな会話をしていると、いつの間にか車は倉庫に着いていた。

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