No.1ガール〜桜の姫〜①


菜「皆、大丈夫だよね…。」




翼たちが出て行ったドアを不安そうに見ながら菜々夏が呟いた。




理「大丈夫に決まってるでしょ?だって、珀龍神は強いもん。だから、私たちはここで信じて待ってよ。」




私は少しでも不安が和らぐように菜々夏に笑いかけた。




菜「…うん、そうだね!!よし、何か飲み物入れてこよっと。理央も飲む??」


理「うん、ココアお願い。」




そう言うと菜々夏は「待っててー。」と言ってキッチンの方へ入って行った。




理「…大丈夫、か。」




あの時は菜々夏を不安にさせたくなくてそう言ったけど、正直私は嫌な予感がしてならなかった。



理由は分からない。



けど、昔からの勘が心の中をモヤモヤした何かで覆っている。

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