No.1ガール〜桜の姫〜①
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「リョウジさん、朱雀が珀龍神にやられました。」
ある部屋の一室。
手下と思われる男が、ソファーで目を瞑ってじっと座っている男に向けて言った。
「ーーーそうか、意外と早かったな。」
リョウジと呼ばれた男はそう言ってフッと不敵に笑う。
「朱雀には荷が重すぎた、か。」
「せっかく下っ端の人数減らしてやったのになー。」と頭の後ろで手を組み天井を仰ぐ。
そう、この男こそ今回の黒幕。
全てはこの男が仕組んだことなのだ。
「まぁいい。どうせ今回のは序章のちょっとしたお遊びのようなもんだからな。」
そう言って立ち上がると、ある一枚の写真に手を伸ばした。
そこには制服を着たある少女の姿。
「これからが始まりだ。
ーーーーーなぁ、理央。」
〈fin〉