No.1ガール〜桜の姫〜①


まずい、非常にまずい……。



よりによってぶつかった相手がコイツだなんて。



と、とにかく逃げないと。




翼「おい、大丈夫か?」




理「あ、はい!全然大丈夫です!!本当にすみませんでした!!」




私は落ちていた眼鏡を掴み、勢いよくお辞儀をして急いでその場から離れた。




はあ〜焦った。



たぶんそんなにじっくり顔は見られてないから気づかれてないはず。




チャイムもさっき鳴っちゃったし、もうゆっくり教室に行こう。



保健室にいたとでも言えば大丈夫でしょ。




この時私は知らなかった。




翼「……見つけた。」



後ろで神谷翼がこんな事を呟いていることに。



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