No.1ガール〜桜の姫〜①


女の子たちからの痛ーい視線を浴びながらも、なんとか校門まで辿り着くと、そこにはいつも皆が乗ってきている黒塗りの高級車が止まっていた。



私たち四人がそれに乗り込むと、車は静かに動き出した。




陽「なあ理央りん、好きな食べ物はー?」


理「甘いものかな。」


陽「じゃあ嫌いな食べ物はー??」


理「熱いもの全般苦手。」


陽「たい焼きは頭から食べる派?それとも尻尾から食べる派??」


理「…出てきた方から食べる派。」


陽「じゃあじゃあーー……」



……誰か、こいつを止めてくれ。



車が動き出してすぐ始まった陽希の質問タイム。



ひっきりなしに聞いてくるもんだから、だんだん疲れてきた。



たい焼きをどこから食べるかなんて聞いてどうするのよ。



絶対その情報いらないでしょ。



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