☆Friend&ship☆-季節はずれのモンスーン-
「あーあ、いっちゃった」
ワドの水着見たかったのにな、とシルンはムッとした。
「見てねーの?いや見たことあるだろ」
「だからこそだってば。んでキースに描いて貰って永久保存する」
「…テルもキモいけどお前もいい勝負だよな…」
「いーじゃんワドイケメンだしぃ」
ねーヒカリ、とシルンが言うと、クスクスうん、とヒカリが笑う。
「…なんで俺が巻き込まれてるのうぜぇ…」
「っていうか、大丈夫かなぁ…」
キースが思案顔で言う。
「へ?何が?」
「だって、キング(あのドS)と二人っきりにしちゃったし…」
「あ」
「僕も一応意識してキングのこと見張って二人きりにならないように取り計らってたんだから…ヤバいかも…」
さっと、ヒカリ以外の全員が青ざめた。
「り、理性が吹っ飛んだら…」
「あのゾバ事件の怯えよう…」
「ヤバイワドが殺されるかも」
「殺されるかは置いといてだ」
全員が頭を抱えて座り込む。
「あぁ…拷問必至だ…」
よっしゃ助けにいくぜいいえーいとウィングの魔法陣にヒカリとシルン以外が飛び込む。
「…良かったの?」
「うん。きっと」
「…」
ヒカリは曖昧に笑って誤魔化した。