☆Friend&ship☆-季節はずれのモンスーン-
そこにはいくつかの太陽系がある。
主なのは
天界と呼ばれるLight、
魔界と呼ばれるDark、
神界と呼ばれるAll。
そこは人間界とデス・プラネットによって隔てられているんだ。
それがここだ。
当然、独自の文化を形成する三つの世界…といった方が正しいか、それらには抗争だってある。
一番大きいのは神界最高神派vs魔界というところか。
もともと最高神派は圧政でしられているし、それをはねのけるに除けられない魔界の反逆と考えてもらえばいい。
魔界の中でも魔王様を立てる政治派と能力重視の実質宇宙一の頭脳が集まる研究所、そちらを主流に立てようとする研究所派との対立がある。
ただ、神界との抗争は互いのメリットデメリットが一致しているからな。
その意味では共通の敵に団結している。
神界は主に最高神派とその他多神派がある。
魔界での抗争にも団結の兆しが見えないからな、おそらく溝は相当深いんだろう。
天界は一切の王すらいない完全な理想国家だ。
長として大天使がいるにはいるが、身分としての差はない。
そこでのトラブルなんかは聞いたことがないが、天使の性格と遺伝子によるものがやはり大きいな。
魔界は完全なる身分制度が確立している。
上は魔王様、その次は鬼族、それ以外の貴族。
平民、で、奴隷だ。
その下は吸血鬼。
これは身分に関係がない。
何が何でも最低なんだ。
絶対に…
ああ、そうだ、その身分制度、研究員は通用しない。
それで派閥ができてるんだ。
政党派と、研究所派。
ちなみに吸血鬼はどっちでも奴隷未満だ。
どこまで理解できたのかはあえて聞かないが、シルン。