☆Friend&ship☆-季節はずれのモンスーン-
「お前がいたとこはいろーんな銀河があってさ、そこ人間界ね?んでワドとかウィングとかキースの出身、そこがルスタミアス・コール。隔ててる銀河がDeath・Planet。俺らがいるのはここね」
「デス…?」
「プラネット。直訳で“死惑星”。銀河だけど」
「へぇ…」
「そこに住んでんのが悪魔、天使、神」
「…」
「おいー!?」
固まったヒカリを揺さぶるテルがちゃんと聞けよーと畳みかける。
半分くらいはほとんど聞いてなかったが、要点は何とか抑えた。
・それぞれ魔法と夢術を使える
・夢術とは本来操れない自然の力を操る力
・ほとんど体術のように使える
・魔法とは強さは技術に比例して、継続は魔力に比例する
「要は魔法ってさ、スポーツと一緒なんだって。あ、ワド?あいつは別だよ?完全体だもん」
…なんかRPGのモンスターみたいな。
・魔法にはいくつか種類があり、それぞれ得意不得意がある
「ちなみに、創造系はワドしか使えねーぜ?あいつ天才だから」
…はい。
「いや~、こうしてみるとほんとにワドの天才性が…」
「…」
後半どころか四分の三くらいすべてワドの自慢だった。
ワドの素晴らしさを力説されても困るんだけれど…
「ワド以外に考えられねーな。うん」
「…」
恐い。
ヒカリはアブナイ人からじわじわと後ずさった。