時代を越えて、恋人になっちゃいました。
わたしはカバンの中から天地盤を取り出した。
今からやるのは六壬(りくじん)と呼ばれる占い方法。
六壬とは黄道の上の太陽の位置を示す十二月将と時間の十二支からできた天地盤を使って占うもの。
「……いきます」
「おう」
私は彼らの攫われた時刻を正確に割り出すことにした。
時間が出たら、ソウと一緒にその時間に活動できる妖怪を調べだす。
占うこと数十分。
「蒼空、分かったか? 」
「ん、ちょっとだけどね」
私はソウに占いの結果を話した。
ソウはそれを丁寧に記録している。
「まず、時間は多少のばらつきはあるけど、ほとんどの子供が午後4時前後に連れ去られていることがわかった」
「他は? 」
「手口はみんな同じだと、占いに出てる。だからこれをしているのはただ1人ってこと」
そこまで私が言うと、ソウは急に黙り込んだ。
「どうかした? 」
「蒼空、今何時だ? 」
「えっと...あ、もうすぐ4時前だ。あ! 」
「ヤバイぞ! 」
私たちは部屋から飛び出した。
次の子供を助けるために。