時代を越えて、恋人になっちゃいました。
お話聞いちゃいました。
部屋に戻ると、すでにまったりモードのソウと上様がいた。
「お待たせしましたぁ」
「お待たせしました」
「おう。蘭丸、風呂は入れたか? 」
「浸かるだけなら大丈夫だった。ちょうど人が多い時間だったから、人と一緒に中に入り、人と一緒に出てきた」
「あーそっか。普通の人には見えないんだね」
「そう。俺たちみたいに2人を使役、っていうか元の石を持ってる人や、よっぽどの静電気体質の人にしか見えない」
「ふーん。でも私、石持ってない」
「短刀に予備の石を紐でつけておいた」
「予備なんてあったの!? 」
「当たり前」
うわぁ、ソウって抜かりない。
さすがだね。
「信長、そろそろいいか? 」
少し離れたところにいた上様に、ソウが声をかけた。
あぁ、あの話か!
「うむ。いいだろう」
上様が話す体制になったので、私たち3人も慌てて居住まいを正した。